先月(10月)12日に和歌山県に最も接近した台風19号による農林水産関連の最終的な被害額がまとまり、2億9600万円あまりにのぼったことが和歌山県のまとめでわかりました。
県・農林水産総務課によりますと、農作物関連では、紀の川市や岩出市(いわでし)で柿やみかんなどの果物を中心に、御坊市(ごぼうし)や印南町(いなみちょう)ではナスや白菜など野菜を中心に強風で傷が付いたり枯れたりしたほか、白浜町(しらはまちょう)ではトルコギキョウの茎が折れました。また印南町やみなべ町ではパイプハウスが壊れたほか、新宮市(しんぐうし)では青果市場の外壁が壊れるなど、被害額は852万円あまりとなりました。
水産関連では、串本町で養殖クロマグロ1000尾がへい死したほか、太地町(たいじちょう)や串本町(くしもとちょう)など1市3町で漁港の施設のシャッターが壊れたほか、広川町(ひろがわちょう)と串本町では漁船あわせて4隻が転覆したり一部が壊れたりして、被害額は1億4400万円あまりにのぼりました。
農地・農業施設関連では、橋本市で田んぼのあぜや水路が壊れ被害額は3500万円、林業関連では、印南町で海沿いの松林の擁壁(ようへき)が102メートルにわたって倒れ、被害額は1億800万円となりました。
これらをあわせた最終的な被害総額は2億9621万円あまりとなりました。