羽衣国際大学わかやまサテライトが主催する今年度下半期の市民講座が、きょう(22日)から和歌山市で始まりました。
これは、大阪・堺市にキャンパスがある羽衣国際大学の授業を、広く一般の人にも体験してもらおうと、大学が毎年開いているもので、今期で17回目です。きょう午後2時から、和歌山市美園町の「羽衣国際大学わかやまサテライト」で開かれた市民講座では、現代社会学部・現代社会学科の日向浩幸(ひむかい・ひろゆき)准教授が「小売・流通業の競争戦略:ネット通販と百貨店を中心に」と題して講演しました。
日向准教授は、アマゾンや楽天といったインターネット通販が、安さと速さ、それに、扱う品数の多さを強みに、近年、急速に売り上げを伸ばしている現状を説明した上で、百貨店などの既存の小売業が対抗するための競争戦略を紹介しました。そして、「百貨店は、都心の駅前の一等地に店舗を構えていることが、模倣できない競争優位。わざわざ行って時間を過ごす価値のある店づくりと、ネットにはできない体験サービスが強みになる」と話しました。
きょうはおよそ20人の市民が聴講に訪れ、和歌山市の71歳の男性は「最近の流通について新しい知識を吸収したくて参加しました。講義を聴く機会が嬉しいです」と話していました。
この市民講座は、テーマを変えて、今月(11月)27日と、来月(12月)3日、それに9日にも開かれます。受講希望の問い合わせ先は、羽衣国際大学わかやまサテライト、電話073―424―7000です。