和歌山市の文化の発展に顕著な業績を残した個人や団体に贈られる、今年度(2019年度)の和歌山市文化表彰の表彰式が、きょう(20日)和歌の浦アートキューブで開かれました。
今年度の文化賞には、長年にわたり和歌山市民合唱団の指揮者をつとめた杉原治(すぎはら・いさお)さん85歳が選ばれました。杉原さんは合唱団の活動のほかにも、和歌山刑務所の受刑者に合唱指導を行うなど、音楽を通した活動に尽力してきました。
また和歌山市文化功労者には、万葉集などの研究で歴史や文化の発展に貢献した永廣禎男(えひろ・さだお)さん82歳、和歌山市出身の津軽三味線奏者・木下伸市(きのした・しんいち)さん54歳が選ばれました。
さらに文化奨励賞には、和歌山市出身の映画プロデューサー・前田和紀(まえだ・かずとし)さん54歳と、和歌の浦地域の文化の発展や美化活動に取り組んでいる玉津島(たまつしま)保存会が選ばれました。
きょうの表彰式では、尾花正啓(おばな・まさひろ)市長から受賞者に賞状と記念品、メダルが贈呈され、文化賞を受賞した杉原さんが「これからも和歌山市の文化の向上と発展のため精一杯精進したい」とあいさつしました。
和歌山市の文化表彰は今回で38回目となり、これまでに160の個人や団体が表彰されています。