三菱自動車と和歌山三菱自動車販売は、大規模災害の時に、電気とガソリンの両方で走行できる「プラグインハイブリッドカー」を貸与する協定を、きょう(19日)和歌山県と締結しました。
この協定は、災害で停電が発生し、電源が失われた被災地や避難所などにプラグインハイブリッドカーを速やかに配備し、電力供給の応急対応を円滑に行う目的で県と三菱との間で結ばれたものです。
貸与される主な車両は「アウトランダーPHEV」で、ガソリンと電気の両方で走行できるほか、車載のバッテリーを家庭用の100V電源として使用することも可能です。
三菱側は災害時に関西一円の三菱ディーラーが所有する試乗車を県に貸与し、県側は車両の配備先を調整します。
仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事は「去年(2018年)大停電に見舞われた台風21号を教訓に、電源確保を迅速に行うための有効な手段となる」と期待を示しました。
県によりますと、同じような協定は、京都府、静岡県、それに札幌市でも締結されているということです。