今月(11月)17日に紀美野町で開かれる「世界民族祭2019」を前に、実行委員会の事務局を務める「りら創造芸術高校」の生徒がきょう(11/13)、和歌山電鐡貴志川線の車内でさまざまな民族衣装を披露し、祭りをPRしました。
これは、りら創造芸術高校の生徒が中心となって2009年から開かれている「世界民族祭」をPRしようと行われたもので、りらの生徒が、第1回から毎年、貴志川線の車両で歌や踊りを披露しています。
今年は、午前10時25分和歌山駅発・貴志駅行きのいちご電車の2両目に、赤色のじゅうたんを敷き、その上を、中国やベトナム、インドやネパールなどの民族衣装を着た生徒が歩く、ファッションショーが行われ、乗り合わせた乗客が、カラフルな衣装を楽しんでいました。
また、電車内では、今年の世界民族祭の特別企画「アフリカの風」にあわせて、りらの生徒が、アフリカの民族音楽「ママリエ」を披露し、伊太祈曽(いだきそ)駅から乗り込んできた外国人観光客およそ50人も乗客に加わり、音楽を楽しんでいました。
大阪から和歌山電鐡の車両に乗りに来たという男性は、「こんなイベントは初めてですが、楽しくていいですね」と話していました。
11回目となる今年の世界民族祭は、りら創造芸術高校の生徒のほか、海南高校大成校舎の生徒や和歌山大学の学生が加わり、祭の内容を検討しています。
りら創造芸術高校3年の中村巴菜(なかむら・はな)さんは「今年は、学生が中心で、調整が大変ですが、たくさんの人にサポートしてもらって楽しいお祭りになりそうです。当日もたくさんの人とつながって、私が卒業したあとも、もっといいものになっていければ」と話していました。
「第11回世界民族祭」は、今月17日、紀美野町文化センターとみさとホールを会場にして開かれます。会場では、世界各国の伝統舞踊や音楽のステージが無料で楽しめるほか、世界の料理が販売され、世界の具材を使ったおむすびづくりも体験できます。