古式捕鯨発祥の地、太地町で、きょう(3日)、恒例の「太地浦(たいじうら)くじら祭」が行われ、勇ましい伝統の鯨踊りが披露されました。
会場では、追い込み漁で捕ったクジラの肉を振る舞うコーナーも設けられ、大勢の来場者でにぎわいました。
祭りは、捕鯨にまつわる町の伝統芸能などを広めるため、毎年秋に開催されています。豊漁を祝っておよそ400年前に始まったとされる鯨踊りを、民芸保存会が特設ステージで披露しました。男衆や子どもたちは、もりに見立てた棒を力強く振り回しながら踊りました。追い込み漁で用いる船に乗って沖合を遊覧する「漁船パレード」も人気でした。
串本町の80歳の男性は「焼いたクジラ肉は、柔らかくておいしかった。もっと食べたい」と笑顔をみせました。