35年間にわたってJR和歌山線を走り、先月(9月)引退した「105系」の車両が、多くの鉄道ファンに見送られて、きょう(26日)和歌山線を1往復するラストランを行いました。
和歌山駅と橋本駅とを結ぶJR和歌山線では、1984年(昭和59年)に導入された「105系」が、車両の老朽化に伴い先月(9月)30日をもってすべての車両が引退し、代わって、新型車両「227系」が導入されています。
きょうは、4両編成の「105系」が、臨時列車として午前9時すぎに和歌山駅を出発し、途中、岩出駅と粉河駅で停車しながら橋本駅とを往復しました。午後2時すぎ、ラストランを終えた「105系」が和歌山駅に到着すると、同乗した鉄道ファンらおよそ260人が記念撮影するなどして別れを惜しんでいました。
また、車内では、「105系」の写真展も行われ、家族4人で乗った和歌山市の40歳の女性は、「この音や乗り心地がきょうで最後かと思うと寂しくなりました。今までありがとうという気持ちです」と話していました。