和歌山県は、台風19号で甚大な被害の出た栃木県に職員3人を先遣隊として派遣し、現地の被害状況の把握や復旧業務の支援などを行うことになりました。
これは関西広域連合で決まったもので、台風19号で甚大な被害の出ている埼玉・栃木・茨城・長野・宮城・福島の6県に対し、広域連合に加盟する自治体が分担して支援を行うことになりました。このうち、和歌山県は徳島県とともに栃木県の支援を行います。
先遣隊として派遣されるのは、県・防災企画課の片家康裕(かたいえ・やすひろ)課長補佐と危機管理・消防課の狗巻諒二(いぬまき・りょうじ)副主査、それに循環型社会推進課の瀬谷真延(せたに・まさのぶ)主任の3人です。3人は、きょう(15日)午前11時すぎ、県庁・南別館から公用車で宇都宮市(うつのみやし)の栃木県庁に向けて出発しました。
県の森田康友(もりた・やすとも)危機管理監は「8年前(2011年)の紀伊半島大水害での被災をはじめ、熊本地震や西日本豪雨での支援など様々な経験を活かし、健康と安全に十分気をつけて欲しい」と訓示しました。
防災企画課の片家課長補佐は「現地の細かな情報をくみ取り、出来る限りの支援をしたい」と話しています。
また、仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事は「災害廃棄物の分類と処理をいち早くする必要があるし、栃木県が必要とすることは何でも手伝う。そして県としても今回の件から多くを学びたい」と話しています。県の先遣隊は、今月(10月)19日まで派遣される予定です。
またこれに先立って、県警察本部は、おととい(13日)長野県に緊急援助隊を派遣しています。