海南市(かいなんし)は、台風19号で被災した、福島県浜通り(はまどおり)の相馬市(そうまし)と南相馬市(みなみそうまし)にそれぞれ給水車や職員を派遣し、現地の復旧作業を支援しています。
これは、全国市長会の副会長を務めている海南市の神出政巳(じんで・まさみ)市長が、市長会の会長で相馬市の立谷秀清(たちや・ひできよ)市長に台風19号の被害状況を尋ねた際、相馬市と隣接する南相馬市で断水が発生している状況を知り、給水車1台ずつと2リットルのペットボトル420本を積んだワゴンタイプの公用車1台、それに職員6人を派遣することを決め、おととい(13日)出発させ、きのう(14日)から給水活動の支援を行っています。
相馬市と南相馬市は、福島県の太平洋沿岸・浜通りの北部にあり、国の重要無形民俗文化財に指定されている「相馬野馬追(そうま・のまおい)」や、日本百景のひとつ「松川浦(まつかわうら)」で知られ、先日の台風19号では河川の氾らんによる浸水被害が相次ぎ、南相馬市では台風の対応で出勤していた25歳の市職員の男性が死亡しました。
一方、日本で1番目と2番目に多い鈴木姓と佐藤姓それぞれの発祥の地として、地方創生の連携を確認した栃木県佐野市(さのし)も河川の堤防決壊で大規模な浸水被害に見舞われ、海南市では「佐野市と随時連絡を取って状況を確認していて、もし支援の要望があれば対応を検討したい」と話しています。