万葉の景勝地・和歌の浦で、かがり火の中、能や狂言を鑑賞する「和歌の浦万葉薪能」が今(10)月13日、開かれます。
この薪能は、地元住民らでつくる和歌の浦万葉薪能の会が、和歌山市の片男波公園・特設ステージで毎年、開いているもので、今年で21回目です。
今年の薪能では、午後4時20分から第一部が行われ、観世流能楽師の小林慶三(こばやし・けいぞう)さんによるワークショップで、7月から指導を受けてきた小中学生や高校生らが、謡(うたい)や仕舞(しまい)を披露します。
第2部は午後5時頃からの予定で、大蔵流(おおくらりゅう)狂言の「鎌腹(かまばら)」が上演されたあと、喜多流(きたりゅう)能楽師の松井彬(まつい・あきら)さんがシテ役となり、平安時代末期の武将、源頼政(みなもとのよりまさ)に退治された妖怪の亡霊が登場する「鵺(ぬえ)」を演じます。
第21回和歌の浦万葉薪能は、今月13日の午後4時20分から、和歌山市の片男波公園野外ステージで開かれます。
この週末は、台風19号の接近が懸念されていますが、主催者は、「予想では、13日には、すでに和歌山県から遠ざかっているので、いまのところ、予定通り、野外ステージで実施する」としています。
なお、雨の場合は、野外ステージ近くの健康館アリーナで開かれます。
前売り券は一般が3000円、小学生から大学生までが1000円。当日券は、それぞれ500円増しとなります。