和歌山市の県立星林高校の生徒がきょう(10/9)、地元の人達と一緒に国指定の史跡・水軒堤防の周辺を清掃しました。
星林高校では、これまで生徒会が中心となって校内や学校周辺の清掃活動をボランティアで行ってきましたが、より地域に貢献しようと、去年10月、台風21号の被害を受けた片男波公園を清掃し、今年5月には、地元の人たちとの連携をはかろうと、NPO法人「和歌の浦自然・歴史・文化支援機構」のメンバーと一緒に、江戸時代に造られた国指定の史跡となっている水軒堤防周辺を清掃しました。
そして、きょう、前回とは場所を変えて再び水軒堤防周辺で清掃活動が行われ、星林高校の全校生徒およそ900人のうち、250人が自主的に参加しました。清掃活動にあたって、星林高校2年で生徒会長の中尾伊吹(なかお・いぶき)さん17歳は、「前回の清掃活動では、空き缶やペットボトルのふたなどたくさんのゴミがありました。きょうもできる限り、拾い集めたい」と意気込んでいました。
生徒は、松葉や枯葉などを集めて、大きなちりとりや袋に入れたあと、集積場まで運んでいました。参加した星林高校1年の女子生徒は、「初めて参加しましたが、友達と話しながら松葉を集められたので、思ったより楽しかったです。楽しくやれたし、きれいにもなって一石二鳥です」と話していました。
生徒と一緒に清掃活動を行ったNPO法人「和歌の浦自然・歴史・文化支援機構」理事長の奥津尚宏(おくつ・なおひろ)さんは、「地域の人達だけでは、これだけ大きな水軒堤防をきれいにするのは難しいので、たくさんの高校生に手伝ってもらえるのはありがたい」と話していました。