外国人の技能実習生の受け入れについて関心のある和歌山県内の企業関係者に向けたセミナーが、きょう(8日)午後、和歌山市の県民文化会館で開かれました。
これは、和歌山市を拠点に中国やタイなど、アジア諸国からの技能実習生の研修や企業への仲介をしている国際ビジネス情報協同組合が主催したものです。
はじめに、国際ビジネス情報協同組合の岩倉恒行(いわくら・つねゆき)代表理事があいさつし「外国人技能実習制度が始まり、県内でも受け入れ企業が増えています。実習生にしっかりとした待遇を行うことで、双方の発展につながります」と呼びかけました。
続いて、国際ビジネス情報協同組合の岩倉敏浩(いわくら・としひろ)専務理事が外国人技能実習制度について、和歌山県労働政策課の岡本啓享(おかもと・けいきょう)副課長が県内の外国人労働者の状況などについて、それぞれ説明しました。
最後に、外国人労働者を積極的に受け入れている、紀の川市の共和プレス工業株式会社の野村壮吾(のむら・そうご)社長がこの20年間の取組みを紹介し、技能実習生が技能検定に取り組むことがきっかけで現場の社員が刺激を受け、技能士資格を取得するようになった一方で、日本語の読み書きの難易度が高いためコミュニケーションの取り方に苦労することや、また、技能研修生の在留可能期間が短く仕事に慣れたころ帰国してしまうことなど、メリットとデメリットをあげました。