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田辺市・闘鶏神社の「弁慶松」枯れる・先代松の種から再生願う(写真付)

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田辺市中心部の世界遺産・闘鶏神社(とうけいじんじゃ)の境内に14年前に植えられた「七代目弁慶松(べんけいまつ)」が、この夏から秋にかけて枯れはじめ、治る見込みの無いことがわかりました。神社では先代の六代目弁慶松の種を育てて、再び七代目弁慶松として再生させたい考えです。

枯れてしまった七代目弁慶松と弁慶社(10月5日・田辺市・闘鶏神社)

弁慶松は、田辺生まれとされる平安時代の豪傑(ごうけつ)・武蔵坊弁慶(むさしぼう・べんけい)の立ち往生を哀れんだ田辺の人々が街なかに植えたとされ、その後、種から育てた松を代々受け継いできました。

弁慶が立ち往生した衣川(ころもがわ)に近い、岩手県平泉町(ひらいずみちょう)の世界遺産・中尊寺(ちゅうそんじ)の入り口にある弁慶の墓標の松も、田辺市の弁慶松の種から育てられたものです。

現在の七代目弁慶松は、闘鶏神社境内の弁慶をまつる小さな社(やしろ)「弁慶社」の建立に合わせて2005年に植えられたもので、闘鶏神社によりますと、ことし(2019年)の夏から秋にかけて茶色く変色し、専門家に診てもらったところ、幹に穴が開いていることが確認され、治る見込みが殆ど無いと診断されました。台風の塩害やマツクイムシによる食害が原因とみられるということです。

これを受け神社では、田辺市役所の敷地にある先代の六代目弁慶松の種から再び苗を育てて、改めて七代目弁慶松として植え直すことを考えています。

長澤好晃(ながさわ・よしあき)宮司は「伐採は来年ぐらいになりそうだが、弁慶のふるさと・田辺の人々の思いを受け継ぐため、なんとか再生させたい」と話しています。


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