「紀州のドン・ファン」と呼ばれた田辺市の資産家で、去年(2018年)5月に急性覚醒剤中毒で死亡した男性から遺産の寄付を受けるための関連費用を含む予算案がきょう(27日)田辺市議会で可決しました。
田辺市の酒類販売会社 元社長の野崎幸助さん当時77歳は生前、自身の女性関係や反省を記した本を出版し、ヨーロッパのプレーボーイになぞらえ、「紀州のドン・ファン」と呼ばれていました。
野崎さんは去年(2018年)5月、自宅で死亡しているのが見つかり、体内から覚醒剤成分が検出されたため、警察が不審死として捜査を続けています。
野崎さんの死後、去年(2018年)8月、自分自身の全財産を田辺市に寄付するという内容が記載された遺言書が和歌山家庭裁判所田辺支部から田辺市に届いていました。
田辺市は寄付を受けるための関連費用6540万円を含む一般会計補正予算を田辺市議会に提案していて、市議会はきょう(27日)の本会議でそれを可決しました。
田辺市によりますと、関連費用は弁護士の委託料などです。野崎さんの遺産は、不動産などを除きおよそ13億2000万円で、今後配偶者側と協議を進めることにしていて、使途は決まっていません。