山口百恵さんや松田聖子さん、郷ひろみさんなど、トップスターを数多くプロデュースし、昨年度(2018年度)の和歌山県文化功労賞を受賞した、有田市(ありだし)出身で音楽プロデューサーの酒井政利(さかい・まさとし)さん83歳が、きょう(20日)和歌山市の県民文化会館でトークイベントを行いました。
このイベントは、きょうから今月(9月)29日まで県民文化会館の大展示室で開かれている、和歌山県文化表彰受賞記念展のオープニング企画として開かれたもので、会場には80人が訪れました。
この中で酒井さんは、中学生の時に映画プロデューサーに憧れて「我がふるさと」をテーマにした作品を手掛けたいと目標を掲げたことや、レコード会社で出会った南沙織(みなみ・さおり)さんのまぶしいオーラや山口百恵さんの謙虚さに惹かれたことなどを振り返りました。
酒井さんはスターのプロデュースをカウンセリングになぞらえて語り「頭の中に”想念”を作っておくと、これだ!と思う人物に出会える時があります。顔立ちと声とのギャップなどの意外性や本人の表現力の高さを大事にしながら、ファンの皆さんに色を付けてもらうことを心がけていました」と話していました。
和歌山県文化表彰受賞記念展では、酒井さんがこれまでに手掛けた歌手のレコードジャケットが多数展示されているほか、同じく文化功労賞を受賞した音楽家の向山精二(むかいやま・せいじ)さんや、文化奨励賞を受賞した「那智の扇祭り保存会」にまつわるパネルやビデオ映像なども展示されています。