インフルエンザやウィルス性胃腸炎など感染症の流行シーズンを前に、子どもたちに予防の基本となる「手洗い」を正しく行ってもらおうと、日高地方のスーパーや飲食業者などで組織する日高食品衛生協会が、管内の小学校などに出向き「正しい手洗い教室」を行っています。
日高食品衛生協会では、5年ほど前に、日高川町立和佐(わさ)小学校で行ったことをきっかけに、毎年感染症が流行シーズンを迎える前に、管内の小学校などで手洗い教室を行っています。
今年度(2015年度)の初日となったきょう午前、印南(いなみ)町立切目(きりめ)小学校で開かれた手洗い教室には、全校児童99人が参加しました。
はじめに、指導員部会の会員が、特に念入りに洗ってほしい箇所などをイラストを見せながら説明しました。
児童たちは、手洗いをチェックするため、紫外線ランプに反応するクリームを両手にすり込み、自分の手の汚れを確認しました。
続いて、手洗い場で手のひらや指先、手の甲、手首まで念入りにハンドソープで洗い、再び紫外線ランプに手を当てて汚れ残りがないかチェックしていました。
ほとんどの児童は1回の手洗いでは不十分で、何度も繰り返して洗い、チェックを受けていました。
日高食品衛生協会の辻井和吉(つじい・かずよし)会長は「寒くなるとインフルエンザや風邪などが流行り、予防するには手洗いが大切です」とあいさつし、児童らに正しい手洗いの実践を呼びかけました。
日高食品衛生協会では、来月(11月)1日に御坊市(ごぼうし)の日高港(ひだかこう)で開かれる「宮子姫(みやこひめ)みなとフェスタ」の会場や、御坊・日高地方の小学校でも「正しい手洗い教室」を開くことにしています。