障がい者スポーツの祭典「第15回全国障害者スポーツ大会」、「紀の国わかやま大会」がきょう(10/24)開幕し、3日間の競技がスタートしました。

開会式の様子
この大会は、別々に開催されていた身体障害者と知的障害者のスポーツ大会が一つになり、2001年から毎年、開かれているもので、オリンピックとパラリンピックのように、国体の開催後に同じ場所で開かれています。

和歌山県選手団の一部が他の選手団を出迎える

入場には盲導犬が同行する姿も
きょう午前9時50分から和歌山市の紀三井寺公園陸上競技場で行われた開会式の式典では、汗ばむ陽気の中、参加する47都道府県と20の政令市の選手・監督らあわせて4千人余りが、南から順に入場行進し、最後に和歌山県選手団が入ってくると、会場からひときわ大きな拍手が送られました。

入場する和歌山県選手団

和歌山県選手団は出迎え組を吸収して大選手団に
そして大会会長の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)和歌山県知事が開会を宣言し、式典に出席された皇太子さまが「2020年の東京パラリンピックに向けてこの大会が契機となり、障害者スポーツがより発展し、障害者に対する理解が深まることを希望します」と、お言葉を述べられました。

開会宣言する仁坂知事

おことばを述べられる皇太子さま
この後、炬火の点火式が行われ、今月6日まで11日間、開かれた紀の国わかやま国体の閉会式で炬火を引き継いだ陸上の生駒知季(いこま・ともき)選手が車いすに乗って現れ、同じく陸上に出場する視覚障害の鈴木敏美(すずき・としみ)選手に炬火を手渡しました。

第1炬火走者の生馬選手

第2炬火走者の鈴木選手
そして、伴奏者とともにトラックを走った鈴木選手から車いすバスケットボールの山下敦美(やました・あつみ)選手にリレーされ、最後に、炬火を引き継いだ陸上に出場する中屋武留(なかや・たける)選手が階段を駆け上がって、炬火台に点火しました。

炬火は第3走者の山下選手へ

最終走者の中屋選手が階段を駆け上がる

そして炬火が点る
この後、選手宣誓で、陸上の山本昴城(やまもと・こうき)選手と、アーチェリー出場の谷口(たにぐち)ゆかり選手が2人で声をあわせ、「この大会を通じて、全国の仲間との絆をより一層深めるとともに、全力でプレーすることを誓います」と、大会での活躍を誓いました。

選手宣誓する山本選手(左)と谷口選手
また、式典の前後には、障害者施設の子どもたちや支援学校の生徒らが、歌やダンスを披露し、鉄砲隊や紀州よさこいの演武も披露されました。

式典前後のプログラムの様子

坂本冬美さんも登場
「紀の国わかやま大会」は、きょうから3日間の日程で6つの個人競技と団体競技7つのあわせて13の正式競技が、県内7つの市と町にある15の会場で行われます。