来年春(2019年)に大学や短大を卒業する予定の学生らを対象にした企業説明会「きのくに人材Uターンフェア」が、きょう(16日)午後、和歌山市のホテル・グランヴィア和歌山で開かれ、およそ300人の学生らが参加しました。

きょうの会場のもよう(4月16日・和歌山市友田町)
これは、和歌山県や県・経営者協会などで構成する実行委員会が、県内企業へのUターンを促そうと、毎年、春と夏に開いているものです。

ブースで学生らに説明する企業担当者
48回目となった今回のUターンフェアには、県内の製造・販売、建設、サービス業など、過去最多となる120社が参加し、担当者がリクルートスーツ姿の学生らと面談して、企業概要や福利厚生などを説明していました。
海南市出身で大阪の大学に通う文系の男子学生は「将来のことを考えても地元での暮らしやすさを手放したくないので、地元企業を希望しています」と話していました。
和歌山市を拠点に食品スーパーを展開している会社の担当者は「出店ラッシュや高齢化のなか、地域やお年寄りに役立つ店舗を展開したい。県外大学へ進学した県出身の学生にも興味を持ってもらえて嬉しい」と話していました。
主催する県・経営者協会の担当者は「学生の地元志向が高まるなか、企業側にも県内で働く利点に関するアピール力が、今後問われてくるのではないか」と話しています。