白浜町の女性が、自宅に届いた「年金情報の流出」を装う文書に従い、年金番号や銀行口座などの個人情報を送る被害に遭いました。女性に金銭面での被害はないということですが、白浜警察署では、日本(にっぽん)年金機構の情報流出問題に便乗した個人情報の入手、悪用のおそれがあるとみて、注意を呼びかけています。
被害に遭ったのは、白浜町に住む無職の62歳の女性です。
警察によりますと、女性の自宅に封書が届いたのは、今月(6月)8日の昼ごろで、白い封筒の中に、「年金に関する情報が流出した。個人情報を送ってほしい」などと書かれた紙が入っていました。このため、女性は、同封されていた返信用紙に、年金番号や銀行の口座番号などを書いて、その日のうちに、和歌山市内の宛先に送るため、ポストに投函したということです。
女性は、翌日になって、年金情報流出問題を知り、封書に差出人の記載がなかったことから、不審に思い、田辺市の年金事務所で確認した結果、自分の年金情報が漏れていなかったことがわかり、きのう(13日)警察に相談しました。
警察では、日本年金機構の情報流出問題に便乗した個人情報の入手、悪用のおそれがあるとみて、注意を呼びかけています。