紀の国わかやま国体のウエイトリフティング競技の2日目がきょう(28日)、和歌山市の片男波公園健康館で行われ、男子77キロ級と95キロ級で優勝するなど、和歌山県勢が活躍しました。
男子77キロ級では、ことしの全日本ウエイトリフティング選手権2位で県立紀北工業高校職員の白草竜太(しらくさ・りゅうた)選手が、スナッチで自己最高の145キロを挙げて優勝しました。
しかし、クリーンアンドジャークでは3回とも失敗し、記録はありませんでした。
男子85キロ級ではことしの全日本ウエイトリフティング選手権で優勝した県教育委員会の武市樹(たけいち・いつき)選手がスナッチとクリーンアンドジャークでそれぞれ2位と3位になりました。
武市選手は得意のスナッチの3回目で自己ベストとなる141キロを挙げました。
また、国体で優勝した経験もある県立那賀高校教諭で成年男子94キロ級の川畑源太(かわばた・げんた)選手はクリーンアンドジャークで177キロを記録して優勝したほか、スナッチでも145キロを挙げ、3位に入りました。
試合後、白草選手は「スナッチは優勝できましたが、クリーンアンドジャークで失敗してしまったので、応援してくれた人に申し訳ないです。緊張などもあっていつも通りの動きができませんでした。いろいろな人に応援してもらって楽しかったです」と最後は笑顔で話していました。
武市選手は「地元で結果を残せた反面、クリーンアンドジャークで失敗したので喜び半分、くやしさ半分です。国体は来年以降もあるのでリベンジできるよう頑張ります」と前を向いていました。
そして、川畑選手は「内容は悪かったですが、和歌山県に貢献できてほっとしています。これだけで緊張したのは初めてでした」と話すとともに、「この大会で引退しようと思っています。オリンピック以外は出ることができたので選手生活には満足しています」と今大会限りで引退する意向を明かしました。