紀の国わかやま国体の体操成年男子に出場した、田中和仁(たなか・かずひと)・佑典(ゆうすけ)兄弟が、和歌山県の20年ぶりの優勝に貢献しました。
田中兄弟は、ともに今月20日の全日本シニア選手権を控えていますが、和仁選手が「地元開催の国体に出る機会はめったにない」と出場を決意し、監督を務めた父、章二(しょうじ)さんに教わった美しい演技で、会場を盛り上げました。
弟の佑典選手は、得意の鉄棒で16・200、平行棒で16・100と高得点を並べるエース級の働きで「大勢の知り合いが見る中で演技ができて幸せだった」と充実感に浸っていました。
兄弟の応援に駆けつけたロンドンオリンピック・体操女子代表の田中理恵(りえ)さんは「兄と弟の気持ちが伝わってきた。父が2人に付いているのを見て、感動して泣きそうになった」と感慨深げでした。