海南市が市の中心部に建設していた幼保一体型の「みらい子ども園」が完成し、きょう(12/17)、落成式が行われ、関係者がテープカットで完成を祝いました。
「みらい子ども園」は、海南市西部の日方保育所、室山保育所、日方幼稚園、黒江幼稚園の4つの公立の施設が統合し、幼稚園と保育所の機能が一体となった施設で、市の中心部にある旧海南市民病院跡地に、総事業費18億円余りをかけて去年(2016年)3月から建設が進められてきました。
6千平方メートル余りの敷地には、鉄筋コンクリート造り・3階建ての園舎があり、南海トラフ巨大地震で想定されている津波に襲われた場合でも、屋上か3階にいれば、安全を確保できるとされています。
午前10時から園舎3階の遊戯室で行われた落成式では、海南市の神出政巳(じんで・まさみ)市長が「完成した園舎は、子ども達の園生活の快適性と充実性、そして高い安全性を確保するため、緻密な設計と身的な施工で、巨大地震が発生した場合でも倒壊せず、津波浸水にも有用な構造性能を供えた建物を建設していただいた。命名してくれた皆さんが、その名に願いを込めた、子どもたちの未来が輝かしいものになるよう、職員一丸となって質の高い保育サービスの提供に務めます」と挨拶しました。
このあと、一般公募でみらい子ども園の名付け親となった5人の女性に記念品が贈られました。
代表して受け取った、海南市立賀茂川小学校3年の楠瀬絢音(くすせ・あやね)さんは、式典の後、「かわいい名前と思ってつけました。選ばれてうれしいです。たくさんの子どもに通ってほしいです」と話していました。
落成式の後、出席者が施設を内覧し、保育室や遊戯室のほか、災害に備えて屋上に設置された高置水槽や自家発電装置などを見学しました。
海南市立「みらい子ども園」の定員は270人で、来年(2018年)1月、来月から日方保育所の子どもたちが利用し始め、来年4月からは、他の3つの幼稚園などの園児も移り、新たに入園する子どもたちとともに、「みらい子ども園」での生活をスタートさせます。