きのう(10日)の午後3時ごろ、紀の川市内で一人暮らしの高齢者の女性に、紀の川市役所の職員をかたる男から、国勢調査に関連して、預金や保険に関する個人情報を聞きだそうとする不審な電話がありました。和歌山県では「国勢調査でそのようなことは調査項目になく、答えないでほしい」と注意を呼びかけています。
県・調査統計課によりますと、電話の男は「紀の川市役所税務課のイイダ」と名乗り、「5年に1度の国勢調査です」と前置きしたうえで、女性に「預金残高は1000万円以上か、以下か」「どこの銀行に預けているか」「家族構成は何人暮らしか」「保険に入っているか」と、預金や保険に関する個人情報を聞きだそうとしたということです。
女性は求めには応じず紀の川市役所を通じて報告し、被害は無かったということです。
きのうから国勢調査が始まっていますが、県・調査統計課では「国勢調査をかたったこのような事案は初めてです。調査は国勢調査員証を持った調査員が、世帯を訪問しています。預金残高や保険の加入状況は調査項目には無いので、このような電話があっても回答しないでほしい」と県民に注意をうながしています。