和歌山県の支援を受けて、資金調達し、ハイブリッドバイクを製造した和歌山市の企業が、きょう(27日)、和歌山県の仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)知事にバイクを寄贈し、知事から感謝状を受け取りました。

「glafitバイク」贈呈後記念撮影する鳴海CEO(左)と仁坂知事(右)(11月27日・和歌山県庁)
今回、寄贈されたバイクは、電動バイクと自転車の両方の機能を兼ね備えており、バイク走行・自転車走行に加え、その両方を掛け合わせたハイブリッド走行が可能となっています。
このバイク事業の資金調達のために和歌山市のglafit(グラフィット)株式会社が、県の認定を受けた上で、インターネットを通じて、不特定多数の人から事業に必要となる資金を少しずつ集める、クラウドファンディングを活用しました。
きょう(27日)午前11時から和歌山県庁正面玄関前広場で行われた寄贈式と感謝状贈呈式で、仁坂(にさか)知事は、「この先進的な取り組みは、県内産業界に刺激を与え、今後の産業振興が大いに期待できます。このハイブリッドバイクは、公用車として活用させてもらいます」と述べ、感謝状を贈呈しました。

試乗する県職員の矢野貴大主事
これに対して、glafit(グラフィット)株式会社CEOの鳴海禎造(なるみ・ていぞう)さんは「乗り物をベンチャー企業で作るのはめずらしいので不安を抱かれる人もいますが、県からの支援・認定や多くの協力者のお陰で、無事、製品の出荷ができ、こうして県にお返しすることができました。今後、ますます県・地域に、ひいては日本の経済に少しでもお返しできるような会社にしていきたいのでご声援よろしくお願いします」と今後の抱負を語りました。
式の後、鳴海さんは、和歌山放送の取材に対し、県内の起業したい人に向けて、「クラウドファンディングについて、セミナーなどで、私のわかる範囲でどんどんアドバイスしたり、自分の得た知識をできるだけお伝えしたい」と語りました。