夏本番で寝苦しい夜が続く中、有田市にある蚊取り線香の工場では、製造が終盤を迎えています。
ここは、「金鳥(キンチョウ)」の商標で知られる大日本除虫菊(だいにほんじょちゅうぎく)の紀州工場で、ピンク色のバラの香りがするものなど9種類を今月(8月)6日ごろまで、毎日およそ20万巻(まき)を生産するということです。
蚊取り線香は、除虫菊など、およそ10種類の粉末と染料、それに、水を混ぜてこね、板状にしたものを渦巻き型に打ち抜いて、乾燥させます。夏の暑い時期に涼しそうという理由などから、緑色の染料で色づけするようになったといいます。
製品としては、去年(2014年)のデング熱の流行や消費者からの要望を受け、ことし発売した12時間持続の大型線香が好評だということです。
和田智(わだ・さとし)工場長58歳は、「蚊取り線香は100年以上の歴史があり、夏の風物詩。若い人にも使ってほしい」話しています。