市民オンブズマンわかやまが政務活動費の領収書などをホームページで公開するよう求める陳述書を、和歌山県議会と和歌山市議会の議長宛てに提出しました。
これは、議員１３人が辞職した富山市議会などで政務活動費の不正な支出が問題となっていることを受けて全国市民オンブズマン連絡会議の呼びかけで全国の議会に一斉に行われたものです。
陳述書によりますと、県の条例では議員は、交付された政務活動費の領収書などを議長に提出することが義務付けられていて、誰でもその情報を閲覧しコピーすることができると定められています。しかし、県民が議員の領収書などを閲覧するためには、平日の昼間に議会の窓口へ行かなければならないほか、コピーは有料となっています。
陳述書は「こうした不十分な制度が議会へのアクセスを事実上阻害し、不正の温床を作っている」と指摘し、政務活動費の使い道を県民に向けて透明なものにするため、領収書などの情報を議会のホームページで公開し、県民がいつでも情報を得られるようにすることを求めています。
市民オンブズマンわかやまの畑中正好（はたなか・まさよし）事務局長はきのう、県議会の浅井修一郎（あさい・おさいちろう）議長と市議会の野嶋広子（のじま・ひろこ）議長宛てに陳述書を提出しました。
市民オンブズマンわかやまによりますと、議会ホームページで領収書などの情報公開を行う動きは全国に広がりをみせていて、近畿地方ではすでに大阪府や大阪市、兵庫県などで実施されています。