和歌山労働基準監督署はきょう(8日)、今年4月、和歌山市北出島(きたでじま)の食品工場解体現場で火災が発生し、解体作業員4人がヤケドをした事故で、安全に関わる作業主任者を設けなかったなど、労働安全衛生法違反の疑いがあるとして、解体工事を施工した和歌山市新中島(しんなかじま)の株式会社和歌山吉野組の代表取締役と現場指揮者の2人を和歌山地方検察庁に書類送検しました。
和歌山労働基準監督署によりますと、65歳の代表取締役の男性は、高さ5メートル以上の鉄骨解体現場の作業で、資格を持つ主任者を設けなかったほか、38歳の男性現場指揮者は、可燃性の硬質ウレタンフォームを使用した現場で、作業員にガス溶接機で鉄骨を切断する作業をさせた疑いが持たれています。