和歌山県特産の梅や梅干しを小学生に知ってもらう県の取り組みがことし(2016年)も始まり、きょう(3日)、和歌山市の小学4年生が特別授業に参加して、梅干しを味わいながら学びました。
これは、県が毎年10月を食育推進月間に定めて行っている催しのひとつで、県と県教委それに県・漬物組合連合会が主催して行っている「梅干しで元気!キャンペーン」で、今年で12回目になりました。今年は県内すべての小学校と特別支援学校あわせて262校に、梅干しおよそ6万7000個を配って児童に食べてもらい、梅干しの歴史や生産方法、機能性などを紹介します。
きょうは、みなべ町の梅干し業者の社長ら3人が和歌山市松江北の市立松江小学校を訪れ、正午前から4年生およそ80人に、特別授業「梅と梅干しのお話」を行いました。授業では、梅干し業者が講師となり、梅の花が咲く時期や収穫時期のほか、南部(みなべ)高校が高田梅(たかだうめ)を栽培したことから「南高梅(なんこううめ)」という名前が生まれた歴史などを説明しました。児童からは「1本の梅の木から梅はどれくらい獲れますか」「どうして育てるのですか」などと次々に質問が飛び、「梅干しが体に良い理由」を聞かれた児童は「クエン酸やリンゴ酸が入っているから」と答えて先生らも驚いていました。
児童には、紀州南高梅(なんこううめ)の調味梅干し300個が贈られ、「ちょうど良いすっぱさ」「もう1個食べたい」などと話しながら味わっていました。
「梅干しで元気!キャンペーン」の特別授業は今月(10月)田辺市や新宮市など県内7つの小学校で行われることになっています。