広川町(ひろがわちょう)が国に提出していた稲むらの火の逸話や、広村堤防(ひろむらていぼう)、濱口家住宅(はまぐちけじゅうたく)といった町内の史跡を活用したまちづくり計画が、国から認定されることになりました。来月(10月)3日、東京で認定証が交付されます。
広川町は、ことし(2016年)4月、有識者らによる推進協議会を発足して協議を行い、「歴史まちづくり法」に基づき、市町村が史跡の保全や周辺の整備を行う「歴史的風致維持向上計画」を国に提出しました。
計画では、濱口梧陵(はまぐち・ごりょう)の「稲むらの火」を現代に伝える広村堤防や濱口家住宅などの史跡をはじめ、「津浪祭(つなみまつり)」や「稲むらの火祭り」といった祭礼などを国や県などの協力を得ながら維持することと、稲むらの火の逸話を、来年(2017年)文化庁の「日本遺産」に申請することが柱となっていて、認定されると国から環境整備などで支援が受けられます。
審査の結果、所管する文部科学・農林水産・国土交通の3つの省庁の大臣から計画の認定を受けることが決まりました。
これを受け、来月3日の午後1時半から、東京の国土交通省で交付式が開かれ、藤井比早之(ふじい・ひさゆき)国土交通大臣政務官から、広川町の西岡利記(にしおか・としき)町長へ認定証が交付されます。
「歴史まちづくり法」に基づく支援制度の認定は、県内では湯浅町に次いで2例目、全国では58例目となります。