リオデジャネイロオリンピック・体操男子団体で金メダルを獲得した和歌山市出身の田中佑典(たなか・ゆうすけ)選手が、きょう(24日)和歌山市のぶらくり丁で凱旋パレードを行い駆けつけた4000人の市民から祝福の声が上がりました。
パレードは、きょう午前10時から中ぶらくり丁商店街の築地通り側からフォルテワジマ前まで200メートル余りのルートで行われ、詰めかけたおよそ4000人の市民から「おめでとう」「おかえり」などと声が掛けられました。グレーのTシャツを着て金メダルを首からかけてパレードした田中選手は、出発式で「予想以上にたくさんの人に集まってもらい感激しています。念願の金メダルを育ててもらった和歌山市に持ち帰ることができて嬉しいです。ぜひ近くで金メダルを見てください」と挨拶しました。田中選手は、和歌山市消防音楽隊の先導で笑顔で手を振ったり握手をしながら20分ほどかけてゆっくりと歩きました。
パレードの後、フォルテワジマ3階の特設会場で尾花正啓市長から、第1号となる「和歌山市栄誉賞」の表彰状と銀杯が贈られました。
さらにこの後、隣のスポーツ伝承館で握手会が行われ、田中選手のほか、兄の和仁(かずひと)さん、姉の理恵(りえ)さんと握手をしようとおよそ450人が列を作りました。
紀の川市から母親らと訪れた59歳の女性は「『筋肉もりもりですね』と言ったら『現役ですから!』と答えてくれました。これからも頑張ってほしい」と話していました。また、和歌山市から家族で訪れた8歳の男の子は体操を習っているといい、「田中選手と握手をしてドキドキしたけれど嬉しかった。練習を頑張っていますと伝えました」と話していました。
田中選手は今後について、「まだ競技を続けたいし、まだできるという気持ちがあるので2020年の東京オリンピックに向けて自分を磨いていきたい。金メダルを獲ったので次も金メダルしか目指していません」と話しました。