和歌山県は、リオデジャネイロオリンピックの体操男子団体で金メダルを獲得した和歌山市出身の田中佑典(たなか・ゆうすけ)選手26歳と、1964年の東京オリンピック・体操男子つり輪と団体で金メダルを獲得した、田辺市出身で日本オリンピアンズ協会理事長の早田卓次(はやた・たくじ)さん75歳の2人に、きょう(23日)県・スポーツ栄誉賞を授与しました。スポーツ栄誉賞の受賞はこれで9人となります。
きょう午後3時半ごろ、授与式の会場となる和歌山県庁の正面玄関に佑典選手と早田さん、それに、4年前(2012年)のロンドン大会で、佑典選手とともに日本の体操史上初となる3きょうだいで出場した、兄の和仁(かずひと)さん31歳と、姉の理恵(りえ)さん29歳が揃って到着し、職員の盛大な拍手に迎えられました。
このあと正庁(せいちょう)で授与式が行われ、仁坂吉伸知事から佑典選手と早田さんにスポーツ栄誉賞の賞状と記念品が授与されました。あわせて、和仁さん、理恵さん、佑典選手の3きょうだいには知事特別表彰が授与されました。
受賞後、記者会見した佑典選手は「生まれ育った和歌山県から素晴らしい賞を頂き、本当に嬉しく思います。これからも選手として、体操界、スポーツ界、和歌山県をもっともっと盛り上げていけるよう努力したい」と喜びを語りました。
早田さんは「これまで色々な賞を頂いたが、和歌山県の最高栄誉となる賞が一番嬉しい。9月23日は一生忘れられない日となった」と感無量の様子で話していました。
また3きょうだいの活躍をたたえられ、知事特別表彰を受賞した妹の理恵さんと兄の和仁(かずひと)さんも喜びを語り、ことし(2016年)7月、現役引退を表明した和仁さんは「地元・和歌山で体操教室を開いて、ゆくゆくは3きょうだい一緒に次の世代の選手を育てて、今度は指導者として受賞できるよう頑張ります」と新たな目標を見据えていました。