国土交通省・近畿地方整備局は、和歌山県など管内の各府県で行っている河川やダム、砂防整備事業の進捗(しんちょく)状況をこのほど公表しました。
管内の整備事業のうち、和歌山県内では、2011年9月の紀伊半島大水害で氾らんや土砂災害に見舞われた、熊野川(くまのがわ)の河道掘削(かどうくっさく)や橋脚の補強などの激甚災害対策特別緊急事業と、同じく紀伊半島大水害で深層崩壊や土石流が発生した、田辺市の大塔(おおとう)地区や本宮町(ほんぐうちょう)、それに那智勝浦町(なちかつうらちょう)などの紀伊山地特定緊急砂防事業、それに、岩出市(いわでし)で紀の川の流れが狭くなっている緊急対策特定区間の3か所で、それぞれ工事が進められています。
近畿地方整備局によりますと、熊野川の事業は、台風などの悪天候で河道掘削工事が難航しているものの、今年度(2016年度)中の完成を予定しています。
紀伊山地の砂防事業も、度重なる台風などの悪天候で工事が難航し、工程に影響が出ていますが、こちらも今年度中の完成を予定しています。
一方、紀の川の事業は今年度からスタートし、今年度は工事用道路の設置などが行われていて、2020年度の完成を目指して工事が進められています。