ロサンゼルスオリンピック金メダリストで、元紀陽銀行の体操選手・森末慎二(もりすえ・しんじ)さんの講演会が、きょう(26日)、和歌山市のフォルテワジマで開かれ、金メダルを獲得した時の経験談などを笑いを交えて話しました。
これは和歌山県や県教育委員会が主催して開いたもので、和歌山市本町のフォルテワジマの4階にはおよそ200人が集まり、森末さんの話に耳を傾けていました。
森末さんは1984年のロサンゼルスオリンピックの体操・鉄棒競技で10・0を記録して金メダルを獲得した時のエピソードを披露し、「オリンピックの時は、周囲の声が聞こえず、周りも見えない状態だったが、平行棒で落下したおかげで冷静になれた。それが鉄棒の10・0につながりました」と話し、大会期間中にプレッシャーのため、39度を超える熱を出したことなどを笑いを交えながら話ました。
また、ことし9月に和歌山県で紀の国わかやま国体が開催されることについては「選手たちには『頑張ってください』ではなく、『応援しています』と言ってあげて欲しい」と呼びかけました。