中国の程永華(てい・えいか)駐日大使は、きのう(25日)、新宮市で、「日中友好の大きな流れを堅持する必要がある」と強調しました。
これは、昨夜、新宮市民会館で開かれた「日中観光文化交流の集い」で発言したもので、同時に、「歴史を鏡に未来に向かうとの精神で戦略的互恵関係を進めたい」と訴えました。
また、程氏に先立ち、自民党の二階俊博(にかい・としひろ)総務会長も、「日中が互いに友好を確認し、次の時代、世代に責任を果たさないといけない」と呼びかけました。二階総務会長は、「程氏は、中国大使として初めて新宮市を訪れてくれた。5月に3千人が訪中した際は、習近平(しゅう・きんぺい)国家主席が重要講話を発表し、日中関係改善の姿勢を示し、新しい日中関係が成立した。この流れを生かして、関係正常化に双方が努力していこう」と述べました。
程氏は、また、沖縄県・尖閣諸島をめぐる対立や歴史認識問題を念頭に「日中関係には、波風が立っているが、新宮市とは、徐福(じょふく)以来の長い友好交流の歴史がある。日中は隣国であり、双方が民間交流を推進し、障害を取り除いて、友好交流を深めていきたい」とも述べました。