田辺市とみなべ町を結ぶ県道芳養清川線(はや・きよかわせん)で整備が進められている・仮称「面谷(おもだに)トンネル」が、きょう（１６日）午後、貫通しました。今後、再来年（２０１８年）３月末までの供用開始を目指して、トンネル内部の整備や県道と接続する工事が進められます。
県道芳養清川線の現在の面谷トンネルは１９５３年（昭和２８年）に建設された古いもので、道幅が３・３メートルと狭く、車両の対向が出来ない状況です。
また、トンネルの高さも２・８メートルと低く、みなべ町や田辺市の山間部の住民にとって交通のネックとなっていることから、県では、去年（２０１５年）３月からおよそ１２億円をかけて、現在のトンネルの近くに新しいトンネルを掘って、安全な通行と道幅を確保する事業を進めています。
きょう午後１時半ごろ無事に貫通し、工事関係者らが現地で祝いました。
仮称・面谷トンネルは、長さ６５３メートル、道幅が６・５メートル、高さが４・５メートルと現在のトンネルよりも大きくなり、車同士の対向がしやすく高さ制限も緩和されるため、利便性の向上が期待されています。