水難事故や台風などの災害が増える夏場を前に、きょう(15日)岩出警察署で、警察官が救急救命士からAEDの使い方などを学びました。
これは、現場にいち早く駆け付ける警察官に救急隊が来るまでの初期措置を身につけてもらおうと、那賀消防組合中消防署が行ったもので、救急救命士と職員あわせて5人が岩出警察署の警察官およそ30人の指導にあたりました。
きょう午前9時から行われた講習会では、救急救命士の出口雅順(でぐち・まさのぶ)さんが意識の確認と救急車の出動要請、心臓マッサージと人工呼吸、それにAEDの使い方を解説し、警察官が、負傷者に見立てた人形を使って救命措置を体験しました。
講習を受けた、地域課の市瀬正夫(いちせ・まさお)さんは「警察も、現場にいち早く駆け付け、人の命を守る仕事なので救命について学ぶことはとても重要だと思う」と話していました。
中消防署の藤戸俊宏(ふじと・としひろ)さんは「いざ倒れた人を前にすると躊躇してしまうと思いますが、勇気を持って処置をしてほしい」と呼びかけました。