和歌山東警察署と県警捜査二課は、きのう(13日)、和歌山市内の70代の男性に弁護士や全国銀行協会を名乗って電話をかけ、現金867万円を騙し取った疑いで37歳の男を逮捕しました。
逮捕されたのは、住所不定、無職の菅野篤志(かんの・あつし)容疑者37歳です。
警察によりますと菅野容疑者は去年(2015年)10月、共謀する者と弁護士や全国銀行協会を名乗って男性に数回電話をかけ、アダルトサイトの利用料金の未納金を支払わなければ口座が凍結されると嘘を言い、「現金を宅配便で送ってください。ほとぼりが冷めれば、全額返金できる」などと伝え、指定した福岡県内の住所に現金867万円を送らせて受け取った疑いが持たれています。
調べに対し菅野容疑者は、荷物を受け取ったことは認めているものの、「中身が現金だとは知らなかった」と容疑を否認しています。
この男性は去年9月から10月にかけて同じ詐欺グループから7回にわたってあわせておよそ2000万円を騙し取られています。
警察は菅野容疑者を、現金を受け取る「受け子」とみて調べるとともに、詐欺グループの特定を進めています。