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真国御田の舞奉納の「りら」が田植え(写真付)

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田植えから稲刈りまでを表現する「真国御田の舞(まくにおんたのまい)」を毎年旧正月に奉納している紀美野町の「りら創造芸術高校」で、きょう(6/8)、3年ぶりに田植えの作業が行われ、全校生徒が田んぼに出て稲の苗を植えました。

腰をかがめて稲の苗を植える「りら」の生徒

腰をかがめて稲の苗を植える「りら」の生徒

「りら創造芸術高校」は、地元の真国地区で600年の歴史を持ちながら後継者が途絶えていた五穀豊穣を願う舞、「真国御田の舞」を生徒の手で復活させ、毎年、旧正月の7日に真国丹生神社に奉納しています。

今年からは、地元の人も加わって、本来の地域による舞に近づけていこうという取り組みも始まりました。

こうした中、「りら創造芸術高校」では、舞で表現する米作りを、在学中、一度は生徒に体験させようと、3年に一度、地域の田んぼを借りて米作りを行っています。

今年は、米作りを行う年で、一部の生徒が、きょうまでに、地元の人から借りたおよそ100平方メートルの田んぼを整地し、水を引き入れる作業を行ってきました。

そして、きょう、3人の欠席者を除く全校生徒43人が、学校近くの田んぼに入って稲の苗を植えました。

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生徒らは、はだしや靴下をはいて田んぼに入り、泥に足を取られながら、なるべくまっすぐ苗を植えようと、上下・左右の間隔などを確認していました。

およそ1時間かけて完成した田んぼは、稲の列が曲がったり、一部の稲が水につかったりしていましたが、生徒らは、「楽しかった」と口を揃えて話し、収穫の時期を楽しみにしていました。

田植えが完了した「りら」の田んぼ

田植えが完了した「りら」の田んぼ

田植えを指導した「りら創造芸術高校」の鞍雄介(くら・ゆうすけ)教頭は、「田植えなどの農作業は、昔から損得を度外視して皆で助け合って行っていましたが、そうした地域の共同体のつながりなど、もともと農業が持っていた背景などを体感してもらいたい」と話していました。

「りら創造芸術高校」では、秋に収穫するまで田んぼを手入れし、収穫したあとは、自分たちで食べるとともに、来年の「真国御田の舞」に合わせて神社に奉納することにしています。


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