Quantcast
Channel: WBS和歌山放送ニュース
Viewing all articles
Browse latest Browse all 17684

殺人の81歳父親に異例の執行猶予付判決

$
0
0

自宅で当時41歳の長女の首を絞めたとして殺人の罪に問われている父親の判決公判がきょう(17日)、和歌山地方裁判所で開かれ、浅見健次郎(あさみ・けんじろう)裁判長は殺人事件としては異例の執行猶予付の有罪判決を言い渡しました。

判決によりますと和歌山市土佐町の無職村井健男(むらい・たけお)被告81歳はことし2月14日の午後10時20分ごろ、自宅で、長女の美保(みほ)さん当時41歳の首を背後から電気コードで締め付け、殺害しました。

きょうの判決公判で、浅見裁判長は「被告人は被害者の背後から首を絞め、ぐったりするまで手を緩めなかったことからすると殺意の程度は強く、犯行は危険なものだ。しかし、およそ20年もの長期間にわたって人格障害の被害者のために努力を続け、肉体的、精神的に限界を迎えた末に犯行に及んだ経緯からすると被告人を強く非難できず、高齢であることなども考慮すると刑の執行を猶予することが相当である」として、懲役6年の求刑に対して殺人事件では異例の懲役3年執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。

今回の判決について担当の木村義人(きむら・よしひと)弁護士は「裁判員に我々の主張を理解してもらえた。適正な判決だと思っている」と述べました。

一方、和歌山地方検察庁の岡俊介(おか・しゅんすけ)次席は「判決内容を精査して適切に対応したい」とコメントしています。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 17684

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>