台風で電線が切れるなどの被害が出たという想定で、日頃の技能を競う関西電力の研修会が、きょう(5/26)、和歌山市で開かれ、和歌山県内の各営業所から28人が参加し、チームに分かれて復旧の速さと安全性を競いました。

研修の様子(高圧電線の復旧作業)
この研修会は、災害による被害を受けた電線などを修理するための技能を高めようと、関西電力和歌山電力部が毎年、開いているもので、高圧電線を修理する部門と、家庭への引き込み線を取り扱う部門の2つに、県内の和歌山、橋本、田辺、新宮の各エリアから代表チームが参加し、腕を競いました。
今年は、台風で電線が垂れ下がっているという想定で行われ、4人1組で復旧にあたった高圧電線を扱う部門では、被害状況を確認した後、1人が地上から指揮する中、3人が高さ12メートルの電柱によじのぼったり、高所作業車で上がったりして、壊れた高圧開閉器や碍子(がいし)の取り替えなどを行っていました。
会場となった、和歌山市毛見の関西電力琴の浦(ことのうら)訓練場では、審査を担当する技術職員が、訓練の様子を見守り、重いものをつり下げるときなどの安全性を十分、確保しているか、いかに早く作業できるかなどをチェックしていました。

地上から指示する
和歌山電力部の谷口淳二(たにぐち・じゅんじ)部長は、「1分でも早い復旧を目指しつつ、安全最優先で取り組めるよう研修を積んでいます。南海トラフ巨大地震が発生すれば、広域で被害が発生することになるので、そうした事態にも対応できるよう、これからも取り組んでいきたい」と話していました。