保守分裂となった、今月22日の御坊市長選挙で、自民党の二階俊博(にかい・としひろ)総務会長の長男・俊樹(としき)氏51歳を破った柏木征夫(かしわぎ・いくお)市長75歳が けさ(26日)9時ごろ、御坊市役所に初登庁し、記者会見で、閣僚や幹部らを次々と投入した自民党の異例の応援攻勢について「思い浮かべたのは隣の大陸のお国だ。権力があればこんなことも出来るのだなと思った」と重ねて批判しました。
柏木市長は、俊樹氏に関して「その人に市長が務まるのか、弊害が出かねないかを市民の皆さんが判断した結果だ」と総括し、俊樹氏を推薦した自民党については「公の政党として、決めた人がどう責任を取るのかが大きな問題だ」と話しました。
二階総務会長は、県職員だった柏木市長に御坊市長への転身を勧め、自ら後ろ盾となってきました。
柏木市長は「今回のことで、二階総務会長の推す人物を後継とする『大政奉還』をしても、ロクなことにならないという思いに傾いている」と述べ、今後、自らが後継者として選んだ人物を副市長に起用し、経験を積ませる考えを示しました。