東京都の舛添要一(ますぞえ・よういち)知事が、海外出張の際に飛行機のファーストクラスやホテルのスイートルームを多く利用し、経費の妥当性が指摘されている問題について、和歌山県の仁坂吉伸知事は「必要最小限のコストで最大限の効果を狙うのが海外出張の原則だ。舛添都知事の出張は目的合理的に出来ているのか、マスコミも含めてもっと追求しなければ」と述べました。
仁坂知事は、けさ(17日)の定例記者会見で舛添知事の海外出張問題について、必要最低限の費用で行うべきとする考えを示し、費用対効果の観点から疑問を呈しました。
自らの出張の姿勢について、仁坂知事は「和歌山県としての海外出張は、県人会の激励など周年行事的なものもあるが、観光や津波防災、物産販売といった、県内産業や防災に利得をもたらす事が目的だ。和歌山県は余裕が無いので、随行秘書は同行させず、大名行列のようなことは見識を疑われるのでしない」と述べました。
その上で舛添都知事の外交姿勢について仁坂知事は「あまりやりすぎると、オールジャパンの外交戦略をゆがめてしまう可能性もあるので、少し慎重な姿勢を取った方が良い」と述べました。