和歌山県と県・統計協会が主催する和歌山県統計大会が、きょう(16日)午後、和歌山市で開かれました。
大会は、統計や調査に関係する業務に携わる人の士気の高揚をはかり、業務で功績のあった個人や団体への表彰などを行うため、1991年まで毎年開かれていましたが、今回、25年ぶりに復活し開催されました。
午後1時半から開かれた大会では、仁坂吉伸知事や、県・統計協会会長で県の高瀬一郎(たかせ・いちろう)企画部長から、毎月勤労統計調査や経済センサスなど、様々な統計調査で功績のあった個人や団体に感謝状と記念品が贈呈されました。
続いて行われた記念講演では、東京大学大学院の助教やハーバード大学・ダナファーバー癌研究所を経て、株式会社データビークルを創業した、統計家の西内啓(にしうち・ひろむ)さんが「社会に役立つ統計の力」と題して、医療や社会での統計の重要性について語りました。
ところで政府は、和歌山県からの要請を受け、総務省統計局と統計センターの統計データの利活用業務の移転に関する実証実験を和歌山県で行い、8月末までに結論を出す予定で、大会で仁坂知事は「この一環として統計大会を再び毎年行うことで、県内の統計の利活用促進につなげたい」とあいさつしました。
またきょうは、来賓として総務省の會田雅人(あいだ・まさと)統計局長が出席し、実証実験への協力を求めました。