全国で唯一の飛び地の村、北山村の北山川(きたやまがわ)で、きょう(5/3)から観光筏下(かんこう・いかだ・くだ)りが始まり、急流をすべる筏に、乗り込んだ観光客から歓声があがっていました。
きょう午前10時20分から北山村音乗(おとのり)の筏乗り場で行われた開航式では、関係者が神事を行って、今シーズンの運行の無事を祈ったあと、奥田貢(おくだ・みつぐ)村長が挨拶し、「去年9月に奥瀞道路が開通して初めての筏下りで、これまでより北山村が近くなり、多くの人が訪れてくれるものと思っています。人口わずか460人の村ですが、今後も独立独歩でこの地域を守っていきたい」と決意を語りました。

神事の様子
テープカットのあと、第1便が出航し、きょう1日でおよそ150人が、初夏の北山の川と山の織り成す風景を楽しみました。
北山村の観光筏下りは、5月と6月は、土曜・日曜と祝日のみ1日2回運行され、7月から9月にかけては、木曜日を除く毎日、運航されます。
乗船料は大人一人6千円(8月のみ7千円)、子ども一人3千円となっています。
北山川の観光筏下りは、木材の輸送手段だった「筏流し」を観光用の筏下りとして、1979年に北山村が復活させたもので、スギの丸太を束ねた全長30メートルの筏を使って、熊野川支流の北山川の音乗(おとのり)から小松(こまつ)までのおよそ5・5キロを1時間10分ほどかけて下ります。