和歌山県性暴力支援センター「わかやまmine(マイン)」に昨年度(2015年度)寄せられた10代からの相談件数はのべ325件にのぼり、前の年度(2014年度)を14件上回りました。
わかやまmineは県内で性暴力に巻き込まれたことで肉体的・精神的な苦痛を抱える人の相談拠点として2013年7月に県が設置した施設で、和歌山市の県立医科大学付属病院にあり、電話と窓口の相談に応じています。
昨年度の全体の相談件数は電話と窓口をあわせてのべ482件となり、このうち10代からの相談が325件と、全体の7割近くを占めています。
主な相談内容は、インターネットのSNSなどで知り合った人物から強制わいせつ行為を受けたことや、身内などから性的な虐待を受けたことが多くなっています。
県・子ども未来課の木村高秀(きむら・たかひで)家庭福祉班長は「スマートフォンのSNSで出会った人と、数回メッセージをやりとりしただけで、友達になったと受け止めて、実際に会ったとき、事件に巻き込まれてしまうケースが後を絶たない」と話していて、県内各地域の住民や、警察、学校などと連携して、ネットの危険性や性的暴力防止の啓発活動をより強化する考えを示しました。
その上で木村班長は和歌山mineへの相談を改めて県民に呼びかけています。
相談電話番号は073(444)0099番で、年末年始をのぞく毎日午前9時から午後10時まで受け付けています。