和歌山市岩橋(いわせ)の紀伊風土記の丘で、ことしも、珍しい緑色の桜「御衣黄(ぎょいこう)」が、咲き始めました。
この桜は、八重咲きのサトザクラ一種で、平安貴族の衣装の萌葱色(もえぎいろ)に近いことから、この名がついたといわれています。
和歌山市内では、一斉に咲き誇ったソメイヨシノが終盤となって、きょう(10日)が、お花見のラストサンデーとなるところも多そうですが、御衣黄は、これから見ごろになってきます。
咲き始めの御衣黄は、花全体が緑色で、近づいて見ないと葉と区別がつかないほどですが、開花から日が経つにつれ、花の中央から赤味が増してきます。
紀伊風土記の丘の御衣黄は、安藤塚に2本と、移築保存されている古民家・旧柳川家(やながわけ)住宅のそばに1本があります。