和歌山県内の病院にこの春、採用された臨床研修医が、きょう(4/6)、和歌山市の県立医科大学で心肺蘇生の講習会にのぞみました。

人形を使って心肺蘇生に取り組む臨床研修医
この心肺蘇生講習会は、この春から、県内の病院で臨床研修医として採用されている医師や歯科医師に、患者の急変などに対応できる能力を身に着けてもらおうと、県立医科大学・地域医療支援センターが、臨床研修医を受け入れている県内の病院でつくる和歌山研修ネットワークの取り組みの一環として毎年、行っているもので、今年で4回目となりました。
きょう午前9時半から県立医科大学紀三井寺キャンパスの高度医療人育成センターで行われた講習会には、県立医科大学付属病院をはじめ、日赤和歌山医療センターや紀南病院、橋本市民病院や新宮市立医療センターなどからあわせて108人の臨床研修医が参加しました。
講習会では、大人と乳児で心肺蘇生の方法が違うことや、AED・自動体外式除細動器の使い方などについて先輩の医師らから説明を受け、あらためて手順などを確認していました。
県立医科大学・地域医療支援センターの島幸宏(しま・ゆきひろ)副センター長は、「心肺蘇生については、学生時代にも学びますが、医師としての第一歩を踏み出すにあたって、あらためて講習しています。これを機に、より高度な救命を学ぶきっかけになれば」と話しました。
参加した臨床研修医の中には、県立医大に採用され、救急の専門医を目指している男性医師もいて、「採用されてから最初の研修で、基礎的な救命について確認できてよかったです。救急救命は、患者さんの予後に深くかかわるので、やりがいがあると思います」と話していました。
きょうの講習会では、実技試験なども行われ、県立医大・地域医療支援センターによりますと、参加した臨床研修医108人全員に、無事、修了証が贈られたということです。