和歌山県内の不登校問題について対策を話し合う3回目の有識者会議が、きょう(16日)午後、和歌山市茶屋ノ丁(ちゃやのちょう)の和歌山県自治会館で開かれました。
文部科学省の不登校に関する専門家会議の座長で鳴門教育大学の森田洋司(もりた・ようじ)特任教授や、臨床心理士の桑原義登(くわはら・よしと)県・教育委員ら有識者8人のうち7人と、県・教育委員会の宮下和己(みやした・かつみ)教育長や仁坂吉伸知事らが出席しました。
宮下教育長は、ことし1月に開かれた会議で、「教育委員会だけでは実態の把握が難しい」という意見が出されたことを受け、今回から、県・青少年男女共同参画課と、県・子ども未来課の職員を会議に参加させると延べました。
そして不登校問題解決に向けた今後の取り組みなどが非公開で話し合われました。
文部科学省による調査で、昨年度(2014年度)県内の小学生の不登校率が全国ワースト1位となったことから、県・教育委員会は、去年(2015年)12月に有識者会議を発足し対策を協議していて、宮下教育長は、先月(2月)開かれた市町村教育委員会教育長会議の中で、ことし5月をめどに、不登校問題の報告書をまとめる考えを示しています。