和歌山大学観光学部は、全国で初めて、プラネタリウムなどのドームシアター向けのミニドラマ映像を撮影し、今月(3月)18日の午後6時から、一般に向けた完成披露会を行います。
このミニドラマは、観光学部の尾久土正己(おきゅうど・まさみ)教授と学生らの研究グループが、プラネタリウムの映像を多様化することで、観光やスポーツ、まちづくりなどに役立てようと、和歌山市や観光協会などの協力を得て全国で初めて撮影したものです。
ドラマは和歌山市加太(かだ)が舞台で、彼女に結婚を申し込もうと加太を訪れた若い男性を巡るおよそ10分間の青春物語です。
きょう(14日)午後、和歌山大学観光学部のデジタルドームシアターでマスコミ向け試写会が開かれ、直径およそ5メートルのドーム型スクリーンに、加太の海岸や室内の様子が360度のパノラマで映し出され、自分が登場人物らと同じ場所にいるような臨場感が味わえる仕上がりとなっています。
尾久土教授は「通常の映像作品では、ズームやカット割りを多用して、監督が対象物をクローズアップするが、ドームシアター向け作品では、ワンショットで長めのカットを多用し、観客が自由に対象物を見られることで映像の臨場感をアップさせた」と話していて、全国のプラネタリウムで試験的にドラマを公開する考えを明らかにしました。
完成披露会は、今月18日の午後6時から、和歌山大学観光学部のデジタルドームシアターで開かれます。入場は無料です。