高野町高野山の高野山真言宗総本山金剛峯寺で、きょう（１２日）第５１７世 寺務検校執行法印（じむけんぎょう・しぎょうほういん）に就任した、蓮花院（れんげいん）住職・東山泰清（ひがしやま・たいせい）大僧正を内外に披露する｢法印転衣式（ほういん・てんねしき）｣が行われました。
転衣式は、法印が、象徴の緋色（ひいろ）の衣に着替え、真言密教の法を受け継いだことを披露する儀式で、はじめに高野山真言宗の僧侶、来賓らおよそ６００人が見守る中、東山新法印が｢不肖、順席により御免つかまつります｣と挨拶して一旦退席しました。その後、東山新法印が鮮やかな緋衣を身に付け再び姿を現すと、縁起物の米と昆布を渡す｢松三宝（まつさんぽう）の儀｣で祝福を受けました。
法印は高野山真言宗の最高職で、東山新法印は、今後１年間、弘法大師の名代として高野山内の重要な法会や儀式の導師を務めます。